Column コラム

ワンコのおやつをヒトの「食品」として提供する理由とそこに込めたワンズデイリーの想い

目次

この記事は2023年6月5日に公開したものです。
one’s dailyが、ワンコのおやつをヒト用の「食品」として届けることにこだわってきた背景を記録した記事として、現在も公開しています。
2026年9月、現在の考え方や表現に合わせて一部内容を見直しました。

2018年当時、まだとても珍しかった「シェアできるおやつ」

ヒトとワンコがシェアできる幸せ。

one’s dailyは、ブランドを始めた2018年から、ワンコのおやつをヒト用の「食品」として届けることを大切にしてきました。

今では、大手企業をはじめ、ヒトとワンコが同じものを一緒に楽しめる商品を目にする機会も増えました。
けれど、私たちがブランドを始めた当時は、まだとても珍しい考え方でした。

当時、私たちが調べた範囲では、「ヒトとワンコが一緒に食べられる」ことを前提にしたおやつを扱うお店は、全国でもほかに1社見つけられた程度。

商品の表示について農林水産省へ問い合わせた際にも、前例がほとんどなく、判断が難しいという趣旨のお話をいただいたことを覚えています。

製造をお願いできる場所を探しても、
「犬のおやつを、人が食べる食品としてつくりたい」
と説明すると、驚かれることは珍しくありませんでした。

今振り返れば、それだけまだ特殊な商品づくりだったのだと思います。

それでも、one’s dailyが「食品」であることにこだわったのには、理由があります。

おやつを「食品」として届ける

「雑貨」という言葉に受けた衝撃

犬や猫のためにつくられるペットフードには、ペットフード安全法という法律があり、「愛がん動物用飼料」として安全に関する基準や表示のルールなどが定められています。
つまり、ペットフードだから安全に関するルールがない、ということではありません。

一方で、ヒトが口にする「食品」とは、適用される法律や製造・表示の仕組みが異なります。

そして、私たちが商品づくりを始めた頃、流通の現場では犬のおやつがヒトの「食品」とは別の商品群として、「雑貨」として扱われることがあると知りました。

「雑貨だから悪い」という意味ではありませんが、愛犬を家族だと思っている私たちにとって、その言葉は思っていた以上に大きな衝撃でした。

毎日、愛犬が口にするものなのに。
大切な家族のからだに入っていくものなのに。

それなら私たちは、ヒトが食べるものと同じ「食品」として届けたい。
そう思ったことが、one’s dailyの商品づくりの原点のひとつです。

「ヒト用の食材」と「ヒト用の食品」は同じではない

商品づくりを始めてから、もうひとつ実感したことがあります。
「ヒト用の食材を使っていること」と、「ヒト用の食品として製造・販売すること」は同じではない、ということです。

以前、コラボレーションできる製造先を探していた際、

「ヒト用の食材を使用しています」
「ヒト用の商品と同じ工場で製造しています」

という犬用おやつの製造事業者へ、ある商品をヒト用の「食品」として製造できないか相談したことがありました。

すると、そのままでは食品として提供することはできず、菌検査を含む品質管理工程を追加する必要があり、そのためにはさらにコストがかかる、という回答でした。

実際に商品をつくろうとしたからこそ、「ヒューマングレード」という言葉だけでは分からない、製造や管理の違いがあることを知りました。

ヒト用食品として販売するからといって、あらゆるリスクがなくなるわけではありません。

それでもone’s dailyでは、原材料だけではなく、製造する場所や工程、衛生管理、表示まで含めて、ヒト用食品として求められる基準に沿ってつくることを選びました。

それが、私たちなりの「うちの子にあげたいもの」の基準だったからです。

「人も食べられる」という言葉だけではなく

犬用のおやつの中には、「ヒューマングレード」「人も食べられる」と紹介されているものもあります。

けれどone’s dailyが大切にしてきたのは、その言葉だけではありません。

原材料がヒトも食べられるものだから。
実際に食べてみて問題がなかったから。

それだけではなく、
商品そのものをヒト用の食品として製造し、食品として販売できる状態で届けること。

そこまで含めて、「ヒトとワンコがシェアできる」と伝えたいと考えてきました。

これは、ほかの犬用おやつより優れていると主張するためではありません。
私たち自身が商品を選ぶとき、そして「うちの子」にあげるものをつくるときに、分かりやすく、納得できる基準を持っていたかったからです。

「食品」なら、ワンコにも何でもいいわけではない

ヒトが食べられることと、ワンコに適していることは別

もうひとつ、大切にしていることがあります。

ヒト用の「食品」であれば、何でもそのままワンコのおやつに適しているわけではありません。

たとえば、私たちが食べる一般的なお菓子には、砂糖や油脂をたっぷり使ったものもあります。お酒のおつまみとしてつくられたジャーキーやチップスなら、塩分や香辛料、調味料が多く使われていることもあります。

ヒトが食べる食品として問題がないことと、ワンコのおやつとして考えてつくられていることは別です。

だからone’s dailyが目指したのは、

ヒト用の食品としてきちんとつくりながら、ワンコのおやつとしても考えて設計すること。

素材そのものの風味を生かし、できるだけシンプルな原材料でつくることを大切にしてきました。

ワンコにおやつをあげるということ

おやつは「必要」だからだけではない

おやつは、主食の代わりになるものではありません。
一日の食事全体のバランスを考え、与えすぎないことも大切です。

それでも私たちは、おやつには栄養だけでは測れない役割があると思っています。

大好きなおやつを待つ顔。
「おいしいね」と声をかける時間。
トレーニングができたときのよろこび。
一緒に食べることで生まれるコミュニケーション。

おやつは、ワンコにとっての楽しみであり、私たちにとっても愛犬との時間を豊かにしてくれるものです。

だから、

「健康のためなら、楽しみはなくてもいい」

とは考えていません。

おいしいこと。
喜んでくれること。
そして、からだのこともきちんと考えること。

その両方を大切にしたいと思っています。

大切な「うちの子」のために

もちろん、喜ぶからといって好きなだけあげればいいわけではありません。

その子の年齢や体格、体調、普段の食事などを見ながら、おやつも含めた一日の食生活を考えることが大切です。

愛犬の「食」について知り、原材料やつくり方を確かめ、自分たちが納得できるものを選ぶ。
そして、愛犬の様子を見ながら、その子に合った量や楽しみ方を考えていく。
それが、私たち飼い主にできることだと思っています。

ワンコがおいしい「食」を楽しむことと、健康を大切にすることは、どちらかを諦めなければいけないものではありません。

健康と楽しみは、両立できる。

これは、2018年にone’s dailyを始めた頃から、今も変わらない私たちの考えです。

「同じ釜の飯を食う」ことで深まる家族の時間

そして、one’s dailyがヒト用の「食品」であることにこだわる、もうひとつの大きな理由。

それは、ヒトとワンコが同じものを分けあって食べられることです。

「同じ釜の飯を食う」という言葉があります。

家族であるヒトとワンコが、同じおやつを分け合って、
「おいしいね」
と一緒に楽しむ。

その時間そのものを届けたいという思いは、one’s dailyを始めた頃から変わっていません。

2018年当時は、まだ珍しかった「ヒトとワンコがシェアできる」という考え方。
今では、一緒に楽しめる商品を目にする機会も少しずつ増えてきました。

そんな変化をうれしく感じながら、one’s dailyもまた、商品やブランドの形を変えながら歩んできました。

現在の毎日のおやつ「デイリズム」にも、この考え方は引き継がれています。

商品が変わっても、
愛犬は大切な家族だから、同じ「おいしい」を一緒に楽しみたい。
その思いは、これからも変わりません。