「愛犬のごはんやおやつは、何を選べばいいのか」
健康を考える飼い主さんほど、原材料や栄養バランスには気を配っていることと思います。
そんな中、人の健康分野では新たな視点での栄養学が注目されています。体内時計のリズムに合わせて食事の時間を考える「時間栄養学」というものです。この考え方はペットにも関係するのでしょうか。
本記事では、時間栄養学の第一人者・柴田重信氏の監修のもと、犬の生活リズムや食事時間、おやつ習慣を見直す新しい視点として、「ペットの時間栄養学™️」について考えていきます。

ペットにも時間栄養学は関係ある?
時間栄養学は「いつ食べるか」に注目する考え方
時間栄養学とは、「何を食べるか」だけでなく、「いつ食べるか」にも注目する栄養学の考え方です。私たちのからだには体内時計があり、朝・昼・夜のリズムに合わせて、消化や代謝、ホルモン分泌などが変化しています。
同じものを食べても、朝に食べるのか、夜遅くに食べるのかで、からだへの影響が変わる可能性がある。これが、時間栄養学の基本的な考え方です。
犬にも生活リズムや体内時計がある
犬も、朝起きて活動し、夜は休むという生活リズムの中で暮らしています。散歩の時間、ごはんの時間、飼い主さんとのコミュニケーションの時間など、毎日の繰り返しが犬の生活リズムをつくっています。
犬は人のように”時計”を理解しているわけではありませんが、「そろそろごはんかな」「散歩の時間かな」と分かっているような行動を見せることがあります。これは、日々の習慣やからだのリズムが関係していると考えられます。

人と犬では違いがあるからこそ、無理なく考えることが大切
ただし、人の時間栄養学をそのまま犬に当てはめればよい、というわけではありません。犬と人では、からだのつくり、必要な栄養、消化の特徴、生活パターンが異なります。
そのため、ペットに時間栄養学の考え方を取り入れるときは、「厳密に時間管理をする」というよりも、毎日の食事やおやつの時間をととのえ、愛犬が心地よく過ごせるリズムをつくることが大切です。
犬の食事リズムが注目される理由
食事の時間は、からだのリズムづくりに関わる
食事は、単に栄養を摂るためだけのものではありません。からだにとっては、「今は活動する時間」「そろそろ休む時間」といったリズムを知る手がかりにもなります。
毎日だいたい同じ時間に食事をとることで、犬にとっても生活の見通しが立ちやすくなります。ごはんやおやつの時間にある程度決まったリズムがあると、散歩、遊び、休息といった1日の流れもつくりやすくなります。
朝・昼・夜で、犬の過ごし方も変わる
朝は、目覚めて活動を始める時間。昼は、散歩や遊び、留守番など、日中の活動が続く時間。夜は、少しずつ休息に向かう時間です。
このように、1日の中で犬の過ごし方は変化します。だからこそ、食事やおやつも「いつも同じように与える」だけでなく、朝・昼・夜それぞれの時間帯に合った内容や量を考えるという視点が役立ちます。

食事やおやつの時間が大きくずれると、リズムに影響することもある
食事やおやつの時間が日によって大きく変わったり、夜遅い時間にたくさん食べたりする習慣が続くと、犬の生活リズムに影響することがあります。
毎日きっちり同じ時刻にそろえる必要はありません。決まった時間に与えるほうが落ち着く場合もあれば、日々の予定に合わせて少し幅を持たせるほうが続けやすい場合もあります。家庭の生活リズムや愛犬の性格に合わせて、無理なく続けられる形を見つけることが大切です。
大切なのは、日常の中で「だいたいのリズム」をつくること。時間を厳密に管理するのではなく、朝・昼・夜の流れを意識しながら、無理のない範囲で食事やおやつの時間を見直してみることが第一歩です。

犬の体内時計と毎日の食事の関係
光・活動・食事がリズムをととのえる手がかりになる
体内時計をととのえる手がかりには、朝の光、日中の活動、そして食事があります。朝に光を浴び、散歩や遊びでからだを動かし、決まった時間に食事をとることは、犬の1日のリズムづくりにもつながります。
特に、室内で過ごす時間が長い犬は、飼い主さんの生活リズムに影響を受けやすいものです。朝起きる時間、食事の時間、夜の過ごし方を少しととのえるだけでも、毎日の流れが安定しやすくなります。
朝の食事は、1日のスタートをつくる時間
朝の食事は、眠っていたからだを目覚めさせ、1日の活動へ向かう大切なタイミングです。朝ごはんや朝のおやつを通じて、「今日も始まるよ」というリズムをつくることができます。
朝の散歩後や、飼い主さんの朝食時間に合わせて、愛犬にも落ち着いた食事やおやつの時間をつくるのもよいでしょう。毎朝の小さな習慣が、犬にとって安心できる1日の始まりになります。

夜遅い食事やおやつは、量や内容に注意したい
夜は、からだが少しずつ休息に向かう時間です。夜遅くにたくさん食べたり、脂質の多いものや消化に時間がかかるおやつを与えたりすると、休息前のからだに負担になることがあります。
夜のおやつを取り入れる場合は、量を控えめにし、就寝直前を避けることが大切です。「夜は落ち着いて過ごす時間」と考え、愛犬の様子を見ながら、無理のない習慣にしていきましょう。
犬のおやつ時間も、リズムづくりの一部
おやつは「ごほうび」だけでなく、生活リズムのきっかけにもなる
おやつは、しつけのごほうびやコミュニケーションの時間として使われることが多いものです。しかし、見方を変えると、おやつ時間も生活リズムをつくるきっかけになります。
朝の散歩後、昼の休憩時間、夜のリラックスタイムなど、タイミングを決めておやつを取り入れることで、愛犬にとって分かりやすい1日の流れが生まれます。
あげる時間を決めることで、習慣化しやすくなる
おやつをあげるタイミングが決まっていないと、つい回数が増えてしまったり、家族の中で重複してしまったりすることがあります。時間帯の目安を持っておくことで、飼い主さんにとっても管理しやすくなります。
たとえば、「朝の散歩後に少し」「午後の空腹対策に少し」「夜は控えめに」など、家庭の生活リズムに合わせてルールをつくると続けやすくなります。
食べすぎを防ぐために、1日の総量で考える
おやつを健康的な習慣にするためには、時間だけでなく量も大切です。おやつは食事とは別に追加するものではなく、1日の摂取カロリーの中で考える必要があります。おやつは1日の必要なカロリーの10%以内におさめましょう。
愛犬の体重、年齢、活動量に合わせて、主食とのバランスを見ながら調整しましょう。おやつをあげた日は、その分だけ食事量を少し見直すなど、1日全体で考えることがポイントです。

朝・昼・夜で考える犬のおやつ習慣
朝は、活動のスイッチを入れる時間
朝のおやつは、1日の始まりを楽しくする時間です。朝の散歩後や、飼い主さんの支度が終わったタイミングなどに取り入れると、活動への切り替えをサポートする習慣になります。
昼は、日中を心地よく過ごすための時間
昼のおやつは、日中の空腹感をやわらげたり、留守番中や休憩時間の楽しみになったりします。夕食までの時間が長い犬にとっては、午後のおやつが落ち着いて過ごすきっかけになることもあります。
夜は、休息に向かうための落ち着いた時間
夜のおやつは、量とタイミングを意識しながら、落ち着いたコミュニケーションの時間として取り入れるのがおすすめです。興奮する遊びと組み合わせるよりも、ゆったり過ごす時間の中で与えるとよいでしょう。
「ペットの時間栄養学™️」を取り入れるときの注意点
犬種・年齢・体重・活動量によって適量は変わる
同じ犬でも、必要なカロリーやおやつの適量はそれぞれ異なります。小型犬と大型犬、子犬とシニア犬、よく運動する犬と室内で過ごす時間が長い犬では、必要な量が変わります。
持病や食事制限がある場合は獣医師に相談する
腎臓病、心臓病、糖尿病、アレルギーなどがある場合は、自己判断で食事やおやつを変更せず、かかりつけの獣医師に相談しましょう。療法食を食べている場合も、追加のおやつには注意が必要です。
まずは無理なく、毎日のリズムを観察することから始める
「ペットの時間栄養学™️」は、難しい管理から始める必要はありません。まずは、愛犬が何時ごろ起き、いつ食べ、いつ眠そうにしているのかを観察することから始めてみましょう。
そのうえで、食事やおやつの時間を少し整える。これだけでも、愛犬の毎日を見直すきっかけになります。

デイリズムが考える、犬の食事リズム
「何をあげるか」だけでなく「いつあげるか」まで考える
デイリズムは、「ペットの時間栄養学™️」にもとづいて設計された、愛犬のおやつです。原材料や栄養だけでなく、あげるタイミングまで考えることで、おやつ時間をより前向きな健康習慣に変えていきたいと考えています。
朝・昼・夜のリズムに合わせたおやつ設計
朝は活動のスイッチ、昼は日中のバランス、夜は休息に向かう時間。デイリズムでは、犬の1日の流れに合わせて、朝・昼・夜それぞれのおやつ時間を提案しています。
愛犬とのおやつ時間を、からだをととのえる習慣へ
おやつは、愛犬にとってうれしい時間であり、飼い主さんにとっても大切なコミュニケーションです。その時間を、ただのごほうびで終わらせず、毎日のリズムをととのえる習慣へ。デイリズムは、そんな新しいおやつのあり方を目指しています。

まとめ|犬の食事リズムを考えることは、毎日の健康習慣につながる
ペットにも生活リズムを意識した食事習慣が大切
ペットにも、朝・昼・夜の生活リズムがあります。食事やおやつの時間をととのえることは、愛犬が毎日を心地よく過ごすための土台になります。
おやつ時間を見直すことから、無理なく始められる
いきなり生活全体を変える必要はありません。まずは、おやつをあげる時間を少し意識することから始めてみましょう。小さな見直しが、愛犬の健康習慣につながっていきます。
デイリズムは、愛犬の1日を考えた新しいおやつ習慣を提案します
「何をあげるか」だけでなく、「いつあげるか」まで考える。デイリズムは、愛犬とのおやつ時間を、からだをととのえる毎日の習慣へと変えていくことを提案します。

