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犬の腸活に納豆|期待できる働きと与え方・注意点

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納豆は、日本の食卓ではおなじみの発酵食品。「犬にも納豆をあげていいの?」「腸活にも役立つ?」と気になったことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。

納豆は大豆を納豆菌で発酵させてつくられ、食物繊維やたんぱく質などを含む食材です。犬にとって危険な食材ではなく、健康な犬であれば、味付けをしていないものを少量から取り入れることができます。

一方で、「納豆を食べれば腸内環境が必ずよくなる」「納豆菌ならどれでも同じように働く」とまでは言えません。犬と納豆に関する研究はまだ多くなく、菌の種類や量、加工方法、愛犬の体質によっても違いがあります。

本記事では、納豆に含まれる栄養や発酵食品としての特徴、犬の腸活との関係、研究から分かっていること、そして毎日の食事やおやつに取り入れるときの注意点をわかりやすくご紹介します。

犬は納豆を食べても大丈夫?

味付けをしていない納豆は、健康な犬であれば食べることができる食材です。

ただし、人用の納豆についているタレやからし、薬味は加えず、納豆だけを与えましょう。はじめて食べるときはごく少量から試し、便の状態や食欲、皮膚などに変化がないかを見てあげることも大切です。

納豆の原料は大豆です。そのため、大豆にアレルギーがある犬には与えられません。また、持病がある、療法食を食べている、食事について獣医師から指示を受けている場合には、自己判断はせず、かかりつけの獣医師に相談してください。

納豆とは?発酵大豆ならではの栄養と特徴

納豆は、大豆を納豆菌(Bacillus subtilis var. natto)で発酵させてつくられる食品です。

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、糸引き納豆100gには、たんぱく質16.5g、食物繊維9.5gが含まれています。そのほか、カリウムやマグネシウム、ビタミンKなど、さまざまな栄養素を含んでいるのも特徴です。

もちろん、犬が一度に100gもの納豆を食べるわけではありません。納豆だけで必要な栄養を補おうとするのではなく、主食の栄養バランスを崩さない範囲で、食材のひとつとして少量取り入れるのが基本です。

犬の腸活に納豆が注目される理由

納豆が腸活食材として注目される理由のひとつが、食物繊維と「発酵」という特徴です。

犬の腸内にも多様な細菌が暮らしており、食べ物の消化や栄養素の代謝、腸のバリア機能などと関わっています。食物繊維の一部は大腸まで届き、腸内細菌によって利用されます。

犬の腸内細菌を使った研究でも、食物繊維の種類によって発酵のされ方や、つくられる短鎖脂肪酸などが異なることが示されています。そのため、腸活を考えるときは、特定のひとつの食材だけをたくさん食べるのではなく、さまざまな食物繊維を無理なく取り入れるという考え方が大切です。

納豆も、そうした食材の選択肢のひとつ。大豆由来の食物繊維を含み、さらに納豆菌による発酵を経てつくられる、昔ながらの発酵食品です。

犬に納豆を取り入れるメリット

  • 食物繊維を取り入れられる:大豆由来の食物繊維を含み、毎日の食事で食材の幅を広げることができます。
  • たんぱく質を含む:納豆の原料である大豆は、植物性たんぱく質を含む食材です。
  • 発酵食品を取り入れられる:納豆菌を使って発酵させた食品ならではの風味や成分を食生活に取り入れられます。
  • 香りとうまみを楽しめる:納豆特有の香りやうまみを好む犬もいます。健康だけでなく、「おいしく食べる」という楽しみも大切なポイントです。

納豆にはビタミンやミネラルなども含まれていますが、ひとつの食材だけで愛犬の健康が決まるわけではありません。「からだによい成分をたくさん摂る」というよりも、毎日の食事の中で、いろいろな食材を楽しむ選択肢のひとつとして考えるとよいでしょう。

「納豆を食べれば腸が整う」とは言い切れない

納豆について調べると、「善玉菌を増やす」「免疫力を高める」など、さまざまな健康情報を見かけます。

犬を対象に納豆を与えた研究もあります。2021年に発表された研究では、健康な犬8頭を2群に分け、そのうち4頭にフリーズドライ納豆を1日10g、14日間与えました。その結果、納豆を与えた犬では、免疫に関わるNK細胞の割合や、採取した免疫細胞の細胞傷害活性など、一部の免疫関連指標に変化が認められました。

ただし、この研究は犬の腸内細菌叢を調べたものではありません。対象は8頭と少なく、使用されたのも特定のフリーズドライ納豆製品です。そのため、この結果だけから「納豆を食べると犬の腸内環境がよくなる」「免疫力が高まる」と一般化することはできません。

納豆菌と同じBacillus属の菌については、犬の便性状や腸内細菌叢への影響を調べた研究もあります。ただし、同じBacillus属であっても菌種や菌株が異なれば性質は異なるため、その研究結果を納豆菌にそのまま当てはめることはできません。

そのため、「納豆だから必ず腸によい」と考えるよりも、食物繊維を含む発酵食材のひとつとして、愛犬に合う量を取り入れる。これが、現時点では無理のない考え方です。

犬に納豆を与えるときの注意点

納豆を愛犬にあげるときは、いくつか確認しておきたいことがあります。

  • タレやからしを加えない:人用の味付けはせず、納豆そのものを与えます。
  • はじめは少量から:一度にたくさん与えず、便や体調に変化がないか確認しましょう。
  • 大豆アレルギーに注意:大豆を食べたことがない犬は、特に少量から様子を見ます。
  • 主食の代わりにしない:納豆はトッピングやおやつとして、食事全体のバランスを崩さない範囲で。
  • 持病や療法食がある場合は獣医師へ:食事制限や治療内容によって適した食材は異なります。

犬に納豆を与える方法

家庭で取り入れるなら、味付けしていない納豆を少量、いつものごはんにトッピングする方法が手軽です。

小型犬やシニア犬など、粒の大きさが気になる場合には、ひきわり納豆を選んだり、細かくしてから与えたりすると食べやすくなります。

また、納豆そのものが苦手な場合は、納豆粉末を使った犬用おやつなどを選ぶ方法もあります。大切なのは、健康のために無理に食べさせることではありません。愛犬がおいしく食べられて、飼い主さんも無理なく続けられる方法を選びましょう。

納豆に限らず、おやつやトッピングは主食とは別にカロリーが加わります。おやつ全体は、1日に必要な摂取カロリーの10%以内をひとつの目安にし、ほかのおやつも含めて量を調整してください。

one’s dailyが「おから×納豆クッキー」に納豆を選んだ理由

one’s dailyの「毎日のおやつ」シリーズ、デイリズムには、午後におすすめする「ひるリズム」として「おから×納豆クッキー」があります。

ひるリズムは、朝から夜までの一日をやさしくつなぐ時間のおやつ。食物繊維やプレバイオティクスに着目し、腹もちにも配慮して素材を組み合わせています。

「おから×納豆クッキー」では、食物繊維を含むおから、発酵素材である納豆、オートミール、米こうじ、てんさいオリゴ糖などを組み合わせました。

納豆だけに特別な健康効果を求めているわけではありません。

おからの食べごたえ。納豆の発酵素材としての特徴とうまみ。オートミールやオリゴ糖など、それぞれ違った特徴を持つ食材を組み合わせることで、愛犬がおいしく楽しみながら、腸内環境を意識した素材を自然に取り入れられるおやつを目指しています。

健康のためだから我慢して食べるのではなく、「今日も食べたい」と楽しみにできること。その積み重ねを、毎日の健やかな習慣につなげていくことを大切にしています。

まとめ

納豆は、食物繊維やたんぱく質を含み、納豆菌による発酵を経てつくられる、日本を代表する発酵食品です。健康な犬であれば、味付けをせず、少量から食生活に取り入れることができます。

一方で、納豆を食べれば必ず腸内環境がよくなる、特定の病気を防げる、といったことが犬で十分に確認されているわけではありません。

だからこそ、ひとつの食材に大きな効果を期待するのではなく、いろいろな食材を楽しみながら、その子に合った食生活をつくっていくことが大切です。

「おいしい」と「健やか」をどちらも大切に。納豆も、愛犬との毎日の食の楽しみを広げる食材のひとつとして、無理のない形で取り入れてみてください。