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愛犬の睡眠の質をチェック|ぐっすり眠れているサインと環境づくりのヒント

目次

「一日中寝ているけれど、きちんと休めているのかな?」「夜中に何度か起きているようで気になる」

犬は夜にまとまって眠るだけでなく、昼間にもこまめに休息をとります。そのため、睡眠時間の長さだけを見ても、ぐっすり眠れているかどうかは判断できません。

大切なのは、眠っているときの様子だけでなく、目覚めたあとの活動や、一日を通した生活リズムまで含めて見ることです。

本記事では、愛犬の睡眠の質を見直すときのチェックポイントと、夜を心地よく過ごすための環境づくり、おやつを取り入れる際の注意点を紹介します。

犬にとって「よい睡眠」とは?

犬は一日の中で何度も眠る

犬は、夜に眠るだけでなく、昼間にも短い睡眠や休息を繰り返す「多相性睡眠」の動物です。飼い主さんの生活に合わせて夜に眠ることが多いものの、散歩や食事、留守番などの過ごし方によって、眠る時間帯は変わります。

また、必要な睡眠時間や眠り方には個体差があります。年齢、運動量、生活環境、体調などによっても変わるため、「何時間眠れば十分」と一律に考えるのではなく、その犬の普段の状態と比べることが大切です。子犬と成犬では、昼と夜の睡眠時間の配分が異なることも報告されています。

睡眠時間の長さだけでは質を判断できない

長く横になっていても、周囲の音に何度も反応したり、落ち着かずに寝場所を移動し続けたりしていれば、十分に休めていない可能性があります。一方、途中で起きても、その後すぐに落ち着いて眠れているなら、必ずしも問題とは限りません。

犬は眠りの途中で足や耳を動かしたり、小さな声を出したりすることもあります。こうした様子だけで睡眠の質が悪いと決めつけず、夜間の落ち着きや、翌日の様子をあわせて観察しましょう。

睡眠は一日の生活リズムとつながっている

睡眠は、夜だけで完結するものではありません。朝に光を浴びること、日中に適度に活動すること、食事や散歩の時間が大きく乱れないことなど、一日の過ごし方全体が、睡眠と覚醒のリズムに関わっています。

犬を対象とした研究では、日中の行動と睡眠が相互に関係し、食事のパターンも活動を介して睡眠に関係する可能性が示唆されています。

愛犬の睡眠が気になるときは、眠っているときの様子だけでなく、朝・昼・夜の生活リズムも振り返ってみましょう。

体内時計と食事時間の関係について詳しくは、「体内時計と食事の関係|朝・昼・夜のリズムがからだに与える影響」で解説しています。

愛犬がぐっすり眠れているサイン

安心できる場所で力を抜いて休んでいる

横向きになったり、手足を伸ばしたり、お腹を見せたりする姿は、周囲に安心しているときに見られることがあります。

ただし、丸くなって眠るのが好きな犬もいるため、姿勢だけで判断する必要はありません。普段からよく使うベッドで、呼吸が穏やかになり、からだの力を抜いて休めているかを見てみましょう。

短い覚醒があっても再び落ち着いて眠れる

犬は眠りが細かく分かれているため、夜中に体勢を変えたり、一度起きたりすることがあります。

重要なのは、目を覚ます回数そのものより、何度も歩き回る、鳴き続ける、長時間眠れずにいるといった状態がないかどうかです。

途中で寝場所を変えても、すぐに落ち着いて休めているのであれば、必ずしも問題とは限りません。

起きたあとの様子が普段どおりである

朝や昼寝のあとに自然に起き、散歩や食事、遊びにいつもどおり反応していることも一つの目安です。

反対に、十分に寝ているように見えるのに日中もぼんやりしている、活動量が急に減った、触られるのを嫌がるといった変化がある場合は、睡眠以外の体調変化も考える必要があります。

一日だけで判断せず、数日間の睡眠と日中の様子を記録しておくと、普段との違いに気づきやすくなります。

犬の睡眠の質が乱れやすい原因

室温や明るさ、音などが合っていない

暑さや寒さ、テレビや生活音、屋外の物音、照明の明るさなどは、犬が落ち着いて休む妨げになることがあります。家庭とは環境が異なりますが、動物病院の集中治療室を対象とした研究でも、周囲の音や光が犬や猫の睡眠を妨げる要因になることが報告されています。

ベッドがエアコンの風や直射日光に当たっていないか、人の出入りが多すぎないかも確認しましょう。

日中の活動と休息のバランスが崩れている

日中の運動や刺激が少なく、うとうとする時間が長くなると、夜の活動や休息のリズムに影響することがあります。一方で、慣れない場所への外出や就寝直前の激しい運動によって興奮が続き、夜になっても落ち着きにくくなる犬もいます。

年齢や体力に合わせて、散歩、遊び、休息のバランスをととのえることが大切です。

生活スケジュールが日によって大きく異なる

起床、食事、散歩、就寝の時間が毎日大きく変わると、愛犬も休息へ切り替えるタイミングをつかみにくくなります。

毎日分単位でそろえる必要はありませんが、朝はカーテンを開ける、夜は照明を落とすなど、時間帯を知らせる合図をある程度そろえると、生活にメリハリをつけやすくなります。

加齢や体調の変化が影響している

痛み、かゆみ、咳、頻尿などがあると、眠りが妨げられることがあります。犬の変形性関節症と夜間の落ち着かなさとの関連を調べた研究もあり、頻繁な寝返りや移動の背景に痛みが隠れている場合があります。

シニア犬では、加齢や認知機能の変化に伴って、睡眠と覚醒のリズムが変化することも報告されています。

夜鳴きや歩き回る行動が続く、急に眠り方が変わった、呼吸が苦しそう、何度も排泄に起きるといった場合は、環境の問題だけで済ませず、早めに動物病院へ相談してください。

犬がぐっすり眠るための夜の環境づくり

安心して休める寝床を用意する

寝床は、人の動線から少し離れた静かな場所に置き、愛犬が自分で出入りできるようにします。ベッドの大きさや硬さの好みも犬によって異なります。クレートのようにしっかり囲まれている状態を好む犬もいます。季節や年齢に合わせて見直しましょう。

家族のそばが落ち着く犬もいれば、少し離れた場所を好む犬もいます。人の理想ではなく、愛犬が自分から選ぶ場所を参考にすることがポイントです。

夜は光と生活音を少しずつ抑える

就寝時刻が近づいたら、照明をやや暗くし、テレビや話し声の音量を下げるなど、活動から休息へ移る雰囲気をつくります。

光と睡眠に関わるホルモンの仕組みについては、「メラトニンとセロトニン|愛犬の睡眠とハッピーを支える2つのホルモン」も参考にしてください。

部屋を暗くすると不安そうにする犬や、視力が低下しているシニア犬には、足元が確認できる程度の明かりを残すなど、様子に合わせて調整しましょう。

睡眠環境を一度に大きく変えるのではなく、愛犬の反応を見ながら、明るさ、音、室温などをひとつずつ調整していくと、何が影響しているのかを確認しやすくなります。

寝る前は興奮させすぎない

激しい遊びや長時間の運動は、できるだけ就寝直前を避けます。軽いスキンシップやブラッシング、静かな声かけなど、愛犬が落ち着ける過ごし方に切り替えていきましょう。

寝る前に排泄を済ませ、散歩後は呼吸や気持ちが落ち着いてから寝床へ誘導しましょう。

寝る前のおやつで気をつけたいこと

寝る直前にたくさん与えない

夜のおやつは、愛犬とのリラックスタイムや、一日の終わりを知らせる合図として取り入れられます。ただし、寝る直前に多く与えると、一日の摂取カロリーが増えやすくなります。夜のおやつも一日の総摂取カロリーの範囲内で考え、夕食の量とのバランスを見ながら調整しましょう。

おやつだけで睡眠をととのえようとしない

特定のおやつを与えれば、必ずぐっすり眠れるというものではありません。睡眠を支える基本は、日中の活動、ベッド、光、音、室温、食事時間などを含めた生活環境です。

夜のおやつは睡眠への効果を期待して与えるのではなく、「これを食べたら静かに過ごす」という毎日の習慣づくりの一つとして考えるとよいでしょう。

夜の時間帯に合わせたおやつの量や内容については、「夜のおやつ選び|心地よい眠りとリラックスを意識したおやつ習慣」で詳しく紹介しています。

「よるリズム」が大切にしている夜のおやつ習慣

夜は活動から休息へ切り替えていく時間

デイリズムの「よるリズム」は、「おやすみ前の、リセット」をテーマにした夜の時間栄養おやつです。

自然由来GABAを含む発酵いりぬかと、犬由来乳酸菌HÜGBIO®を配合し、一日の終わりに取り入れやすいよう設計しています。

ただし、よるリズムは犬の不眠や病気を治療するものではありません。照明を落とす、生活音を抑える、落ち着いて触れ合うといった夜の環境づくりと組み合わせ、休息へ向かう時間の習慣として取り入れてください。

愛犬に合った無理のないリズムを見つけよう

犬の眠り方には個体差があり、年齢とともに変化することもあります。毎日の睡眠時間を細かく測るよりも、「いつもと違う変化がないか」を見ることが大切です。

朝の目覚め、日中の活動、食事や散歩、夜の落ち着き方を一つの流れとして捉えながら、愛犬が安心して休める環境をととのえていきましょう。